2008年11月16日 (日)

温もる話

9784779003868 三世代で小さな旅をしました。

日生中央からシャトルバスでトンネルを

いくつも抜けて、京の園部へ。

紅葉の山懐にある、るり渓温泉は

外湯のお客も多く、にぎわっています。

小さな子らは温水プールへ、

私は和室でのんびり。

と、私を探しに来た長女は「上着だけあったけどいない」

と探し回ったそうな。上着をかぶって昼寝してたんやけど、

薄っぺらくて娘の目に入らなかったんだ。激ヤセしたもんなぁ。

で、私は大衆浴場を避けて、個室の露天風呂を一人占めして、

しみじみお湯を楽しみました。

ごちそう食べたあとは、プラネタリューム館へ。

床に寝転がって天上の星空を見る仕掛けです。

案の定、秋の星座を見るまもなく夫は寝てしまった。

宿に帰るとお布団がびっしり敷かれていました。

夫婦とその娘たちとその子どもたちの8匹で雑魚寝です。

あぁいい気分~あしたも晴れだってsun

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2008年1月27日 (日)

さらばシベリア鉄道

20080117010138_m 「シベリア物語」という古い映画を

観ている時でした。

雪の降り続く、暗く寂しいシベリアの村の場面。

外套を着た人々が黙々と歩いていた。

その時、突然、私は泣き出したいような気持ちになったのです。

思い出そうとしても思い出せなかった懐かしい古里を見たような

不思議な感動だった。

それからソ連邦は崩壊、ロシアとなり、

チェチェン紛争などで、危険地域が増えた。

ゆうべからBS1は「シベリア鉄道2008」を放映しています。

昔とは様変わりした列車旅はさらに旅情をそそります。

「ほらほらっ、シベリア鉄道!」

さわりをちょっと観ると夫は銭湯へ行くように「行こか」と言い、

寝てしまった。

シベリア鉄道の夢を見ただろうか。

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2007年12月 2日 (日)

京、斜め歩き

Mimizuka31 旧友○ちゃんと待ち合わせた京都駅、

まだまだ観光客がうようよいます。

「そうだ、京都行こう」の宣伝のせいやわ。

○ちゃんは言うが、とにかく京ブームなのだ。

紅葉の東福寺は入場制限されているとか。

そこで東へ歩いて、豊国神社前に古ぼけた「めん処」を見つけて一服しました。

店主お勧めの「山かけとろろうどん」はよもぎ色の細めんで、

「伊吹山から新芽を取り寄せてます」。

有名人のだそれが来るとか聞いてるまに○ちゃんは平らげた。

もう一杯食べよかというが、久しぶりに会う○ちゃんはまた太ってる。

耳塚へ行ってみようと連れ出して、豊国神社にも歩いてみました。

ここは流行らない観光地のようで閑散としています。

私たちも初めて来たので、修学旅行生のように宝物殿に入ると、

秀吉の「歯」まで鎮座していた。

大和大路に出るととたんににぎやかだ。バスはどれもぎゅうぎゅう詰め。

ちょっと頭使うて人と違うとこへ行ったらどうえ。

憎たれ口言いながらも、平凡にホテルのカフェでお茶しました。

京をうろついて半世紀、2人は足も口もまだ元気だ。

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2007年11月24日 (土)

篠山ぽかぽか

霧の朝です。ログハウスのドアを開けると冷めたい空気だけど、

きょうも山里は小春日和で、

お堀端から武家屋敷、城跡の周りを歩きました。

歴史の町、篠山は食べ物と自然に恵まれています。

小学校と幼稚園は同じ敷地にあり、門を入ると鶏と兎の小屋。

男の子が1人遊んでいて、うちの孫坊主と同じ6歳児でした。

うちの子はまたどうしたことか、まっすぐ歩かない。

田んぼがあれば入り、水路を覗き、あひるに話しかけ、とにかくチョカだ。

弟ベビーは今のところ大人しいけど、娘は2児に振り回されている。

「(孫の)お持ち帰りはどう?」と娘に勧められたが、「う~ん」

と言葉を濁し、黒豆と山の芋かかえて逃げ帰りました。

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2007年8月27日 (月)

夢は枯野を

夢は枯野を
私の愛読書を手みやげに次兄夫婦がやって来た。ヨーロッパ鉄道時刻表の最新版だ。これさえあれば エアチケットもユーロもなしで旅立てるぞ。国際列車は ユーラシア大陸を縦横無尽に走っています。ホテル列車も迷うほどある。でも今私が乗りたいのはイタリア・トスカーナにあるという「魔法の道」を行くローカル線です。青い空と緑の丘、糸杉の並木がどこまでも続く夢のような20分の旅です。20分の夢を正夢にするには12時間飛行機に乗らねばならぬ。どうする?

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2007年6月27日 (水)

点と線の旅

Ca270368 旅行社が旅の企画を募集している。

さっそくあれこれ考えてみました。

私の頭にはヨーロッパと鉄道旅しかない。

ユーラシア大陸横断の旅がいいな。

でも上海からリスボンまで日にちがかかるし、

しんどすぎる。

そんならシベリア鉄道で回るのはどうかな。

オデッサや黒海、バルト海など映画で観た憧れの地は、

北や南に散らばっていて、それを列車で結ぶのは、

「点と線」より難しくて面白いです。

時刻表と鉄道本を読み解き、

ついに「七つの海を巡る列車の旅」を完成させました。

あぁ楽しい旅だった。北海まで行ったゾ。

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2007年6月 1日 (金)

雲が畑へ

Ca2703141 きのう自宅近くでおばあさんに声かけられ

「竹林の里はこっちですか」

「へ? ちくりん!」

おばあさんの持つ地図には、

ちゃんと書いてあるので、その方角を示すと、

喜んで歩いていかはりました。

が、気になってきょう歩いてみたが、竹薮はあるけどそれらしきものはない。

竹林の里って何だろう。舌切り雀のお宿だろうか。

あれこれ考えていると、テレビは京の鴨川を映していて、

その源流に近い雲が畑までカメラは分け入っていく。

昔、私は鴨川べりを歩きに歩いて、出会った野良仕事のおじさんに

この先には雲が畑という村があるよと聞きました。

そのときから、雲が畑という響きに憧れて、

行きたいと思いながら、いまだに行けないでいます。

3時間に1本、バス便があるという。でも鴨川をさかのぼって

歩いて辿りつきたいな。あの日、鴨川の空は高かった。

秋だったのだろうか。

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2007年5月23日 (水)

気まぐれ列車旅 5

Ca2702891_1 青葉の旅の終わりに   5月19日

大沢温泉は、賢治少年が祖父に連れられて

来たとか。水車をいたずらして止めて怒られた

とか。宿の表で大きな水車が回っています。

ともちゃんたちと送迎バスに乗り、新花巻駅で別れました。

彼女は戦争未亡人だ。お姉さん夫妻も80代。

この出会いで、東北がますます好きになりました。

新幹線の車窓は晴れ渡り、突然、仙台に降りてみた。が、

駅は異常に賑わっている。牛タンの店には長蛇の列。

祭りばやしが鳴り響く。きょうは青葉祭りなのでした。

これでは帰りが危うくなる。急ぎ「はやて」で逃走しました。

きょうは旅の最終日だ。

上野で降りて「ダ・ヴィンチ展」を観て帰ろう。

上野の森を歩いて博物館に行き着くと、やっぱり込んでいました。

いきなり「受胎告知」が展示されている。

ウフィッツィで観たはずだけど、たくさん観すぎてよう憶えていない。

会場には天才ダ・ヴィンチの業績が分析され解説されていて

どれもこれも驚嘆はしても理解はできない。情けないことです。

6時。ひかりで帰路に着きました。もうちょっとゆっくり走ればいいのに、

たちまち新大阪に帰りついてしまった。

我が家には次女一家が先着していて、私の日常がまた始まりました。

                               終わり

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2007年5月22日 (火)

気まぐれ列車旅 4

Ca2702871_1 みちのくを南へ   5月18日

酸ケ湯温泉旅館で働く男たちは

黒装束できびきびと見栄えがいい。

山男たちが住み着いたような感じだ。

残雪の山に霧雨が降っていたが、

宿の送迎バスに乗って麓に下るほどに晴れてきました。

が、私は車酔いで青森駅に着いたときはへろへろだった。

グリーン車は満席。やむなく貧民車両=自由席で八戸に着き、

「はやて」グリーン席にふんぞり返りました。

フルムーンパス貧乏症候群の私は、より遠くよりお得に、

絶対グリーンに乗らな損という性癖のために苦労します。

大阪から鹿児島の指宿、一度自宅に帰ってトワイライトで札幌・小樽

から大阪へと5日間乗りまくったこともある。

大阪から網走まで乗り継ぎ乗り続けた日、宿で寝ても体が揺れていた。

こんな旅について来る夫も物好きだ。

でも夫がいなければパスは使えない。貴重な存在です。

さて、花巻に行こうと話がまとまった時、「次は仙台」という放送。

え、花巻は止まらないのかぁ。慌てて盛岡で飛び降りた。

ふとローカル線に乗ろうという気になり、がたごと揺られていると、

ある駅で4人の高齢男女が乗ってきた。

ともちゃんと呼ばれてるおばさんは笑い出すと止まらない。

私もつられて笑い、親しくなって、4人が泊まる大沢温泉に

ご一緒することとあいなりました。

水沢江刺出身の長女夫婦と妹たちという御一行様です。

ともちゃんは花巻駅でカラオケに行くと言い出し、

「ご一緒にいかが」「え、いえ、町をぶらぶらしてきます」

と別れて、イギリス海岸への道を辿りました。

ここは宮沢賢治ゆかりの町だ。賢治が名づけたイギリス海岸は、

水のきれいな大きな河川でした。

菜の花や藤の咲き零れる静かな川岸、時が止まったような町です。

駅に戻ると、ともちゃんたちはしょんぼりしていました。

カラオケ屋さんが潰れていたという。

送迎バスで運ばれた大沢温泉は、私ら好みのレトロな宿でした。

湯治客の棟を選んだので、それはそれは素朴な木造の

迷子になりそうなややこしい建物だった。

布団シーツ枕などを借りる。布団持ち込みの客もいるそうです。

4つの温泉があり、半露天風呂に入ってみました。

滑らかなやさしい感触のぬる湯で、ほっとしました。

おこたでうたた寝していると、携帯が鳴った。見ると

ギョッ!父の名だ。母がかけてきたな。

長兄夫婦がいるんだからほっとけ。と無視していると何度も鳴り、

夫の携帯も鳴り出した。あぁあ、東北まで追いかけてくる。

気分は一気に介護モードに引き戻され、気持ちが悪くなった。

夕飯が食べられない。吐き気と共に体調はどんどん悪化する。

ふと安定剤を思い出して飲んでみたら、嘘のように靄が晴れました。

その晩夫は、私の父の夢を見たという。それなりに気にしてくれてたのか。

朝ごはんはもりもりいただきました。   続く

 

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2007年5月21日 (月)

気まぐれ列車旅 3

Dsc_0196 函館うろうろ  5月17日

早朝の函館駅に降り立ちました。

函館市場で朝ごはんだ。

この前の旅で味をしめた、きくよ食堂に直行、

鮭ハラス定食と、うにイクラかに3食丼を夫々いただきました。

骨以外すべて平らげて、店のおばさんにお天気を聞くと

「これから降ります」という予報。

それなら近場にと、十字街まで市電に乗り、

赤レンガ倉庫群に行ってみました。

海風は冷たく、身にしみる。明治館が開いていたので入ると、

吹きガラスの工房があり、赤い炎が燃えている。

カメラを向けた夫に職人さんが口パクで怒った。

撮ったらあかんところを撮る人だから困ったもんだ。

駅前のJTBで、今夜の宿をとることにしました。

今回は、頂き物のJTB旅行券でパスを買いました。

残額で東北の宿に泊まろうというもくろみだが、

函館支店長さんは「詳しくないので」と戸惑いながら、

パソコンを駆使して40分、やっと客=私の希望する

ひなびた一軒宿を確保することに成功しました。

親切な対応だったけど、個人旅行にJTBは不便やなぁ。

かくて曇天の函館を発ち、特急白鳥で青函トンネルを越えました。

緑と雨の八甲田山へ

青森駅のトイレは立派なドアに「おんな」「おとこ」とでっかい表示。

禄山美術館には「をなご」という彫刻があったけど、

明治の作品だ。生々しいわぁと思いつつ「おんな」に入りました。

青森美術館行きバスは2番、とこれまたでかい表示があるので、

聞いてみると本数が非常に少ない上に、遠い。

あきらめて駅前市場に足を向けました。が、あれれ、

いつか来た店々が消えている。

市場は新鮮市場と名を変えて、全店舗が地下にもぐっていた。

人を見れば「カニ買え」とうるさい函館とは大違いで、

さすが東北、口が重い。広い館内をいくらうろついても知らん顔だ。

鮭冬葉=トバという細長い燻製が目に付くので、聞いてみたら

「どこから来た」「大阪です」「大阪にもあるよ」とそっけない。

「ほや」もこの歳ではじめて見ました。あんまり食べたくはない姿だった。

散々見て回り、あした買おうと決めて何も買わずに出ました。

が、あしたはそれどころではない状況となったのでした。

十和田湖行き最終便。今夜の宿は八甲田山の山腹にある

酸ケ湯温泉だ。雨の町を抜けて、バスは緑濃い山道を登って行きます。

私は酔うまいとしてイアホンで音楽を聴いていました。

録音ガイドが八甲田山の遭難を語っている。夫はぐーすか寝ています。

1時間余りで、湯煙りもうもうの温泉宿に着きました。

そこは千と千尋の世界だった。古い木造の広大な建物内を、

屈強な男の先導で、硫黄の匂いにむせながら、

きしむ廊下を奥へ奥へと進み、ある部屋に案内されました。

湯治部屋のようで、襖を開けるといきなり畳だ。

それでも夕食は凝った懐石料理で、どれもこれもに満足するうち、

満腹と生ビールで爆睡してしまった。

目が覚めたら夜の9時前。これは寝すぎたしくじった。

混浴風呂はいま女性専用タイム。あと10分でまた混浴になる。

飛び起きて千人風呂に駆け込むと、鬱蒼とした暗い浴室にはだれもいない。

男がいるのも困るけどたった1人というのも不気味だ。

急いでお湯に浸かって慌てて浴衣を着て出ると、

ぞろぞろと男たちが入りにやってきました。

内湯に2度入り、肌はつるんつるんになったものの、眠りにくい。

どうも硫黄の匂いは繊細な私の心身には不適合なんだと

気がついたときは遅かった。    続く

                                

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