函館うろうろ 5月17日
早朝の函館駅に降り立ちました。
函館市場で朝ごはんだ。
この前の旅で味をしめた、きくよ食堂に直行、
鮭ハラス定食と、うにイクラかに3食丼を夫々いただきました。
骨以外すべて平らげて、店のおばさんにお天気を聞くと
「これから降ります」という予報。
それなら近場にと、十字街まで市電に乗り、
赤レンガ倉庫群に行ってみました。
海風は冷たく、身にしみる。明治館が開いていたので入ると、
吹きガラスの工房があり、赤い炎が燃えている。
カメラを向けた夫に職人さんが口パクで怒った。
撮ったらあかんところを撮る人だから困ったもんだ。
駅前のJTBで、今夜の宿をとることにしました。
今回は、頂き物のJTB旅行券でパスを買いました。
残額で東北の宿に泊まろうというもくろみだが、
函館支店長さんは「詳しくないので」と戸惑いながら、
パソコンを駆使して40分、やっと客=私の希望する
ひなびた一軒宿を確保することに成功しました。
親切な対応だったけど、個人旅行にJTBは不便やなぁ。
かくて曇天の函館を発ち、特急白鳥で青函トンネルを越えました。
緑と雨の八甲田山へ
青森駅のトイレは立派なドアに「おんな」「おとこ」とでっかい表示。
禄山美術館には「をなご」という彫刻があったけど、
明治の作品だ。生々しいわぁと思いつつ「おんな」に入りました。
青森美術館行きバスは2番、とこれまたでかい表示があるので、
聞いてみると本数が非常に少ない上に、遠い。
あきらめて駅前市場に足を向けました。が、あれれ、
いつか来た店々が消えている。
市場は新鮮市場と名を変えて、全店舗が地下にもぐっていた。
人を見れば「カニ買え」とうるさい函館とは大違いで、
さすが東北、口が重い。広い館内をいくらうろついても知らん顔だ。
鮭冬葉=トバという細長い燻製が目に付くので、聞いてみたら
「どこから来た」「大阪です」「大阪にもあるよ」とそっけない。
「ほや」もこの歳ではじめて見ました。あんまり食べたくはない姿だった。
散々見て回り、あした買おうと決めて何も買わずに出ました。
が、あしたはそれどころではない状況となったのでした。
十和田湖行き最終便。今夜の宿は八甲田山の山腹にある
酸ケ湯温泉だ。雨の町を抜けて、バスは緑濃い山道を登って行きます。
私は酔うまいとしてイアホンで音楽を聴いていました。
録音ガイドが八甲田山の遭難を語っている。夫はぐーすか寝ています。
1時間余りで、湯煙りもうもうの温泉宿に着きました。
そこは千と千尋の世界だった。古い木造の広大な建物内を、
屈強な男の先導で、硫黄の匂いにむせながら、
きしむ廊下を奥へ奥へと進み、ある部屋に案内されました。
湯治部屋のようで、襖を開けるといきなり畳だ。
それでも夕食は凝った懐石料理で、どれもこれもに満足するうち、
満腹と生ビールで爆睡してしまった。
目が覚めたら夜の9時前。これは寝すぎたしくじった。
混浴風呂はいま女性専用タイム。あと10分でまた混浴になる。
飛び起きて千人風呂に駆け込むと、鬱蒼とした暗い浴室にはだれもいない。
男がいるのも困るけどたった1人というのも不気味だ。
急いでお湯に浸かって慌てて浴衣を着て出ると、
ぞろぞろと男たちが入りにやってきました。
内湯に2度入り、肌はつるんつるんになったものの、眠りにくい。
どうも硫黄の匂いは繊細な私の心身には不適合なんだと
気がついたときは遅かった。 続く
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