病と医師のはざまで~「百万回の永訣」
この分厚い記録を書いた柳原和子氏はすでにいない。
これは、医療被害補償で闘ってきた著者自身が、
がんを再発し、今度は関わりのあった医師たちと闘い、
最善の治療法を求めて全国をドクターショッピングする
2年間の日記です。
これほどの苦悩と経済的負担と周囲の力でもってしても、
彼女は信頼できる医師に巡り会えない。
数十人の権威ある医師に「ほかならぬ柳原さんだから」と
誠心誠意の診察を受けても納得しない。
それは医療不信が彼女の根底にあるからか、
ノンフィクションライターの性なのか、哀しくなるほどの不信感だ。
主治医に「あなたの生をサポートする」といってほしいと
いう言葉には頷けます。「闘病の伴走者」という言葉にも。
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